数億円がパー!?
歴史に残る「ロゴリニューアル
大失敗」事例 3選
企業にとって、ロゴの変更(リブランディング)は、ブランドイメージを一新する起死回生のチャンスです。
しかし時には、それが取り返しのつかない大惨事になることもあります。
今回は、莫大な予算をかけたにも関わらず、世間からの猛バッシングを受けて「すぐに元のロゴに戻さざるを得なかった」悲しき失敗事例をご紹介します。
1. Tropicana(トロピカーナ):売上が30億円蒸発
2009年、ジュースブランドのトロピカーナは、パッケージとロゴを「モダンでシンプル」なデザインに変更しました。
おなじみの「オレンジにストローが刺さった絵」を廃止し、グラスに入ったジュースの写真に変えたのです。
結果はどうだったでしょうか?
顧客はスーパーの棚で「いつものトロピカーナが見つからない」「安っぽいPB商品に見える」と混乱し、売上はわずか数週間で20%(約30億円)も激減。
同社はあわてて、わずか1ヶ月で元のデザインに戻しました。
2. Gap(ギャップ):寿命はたったの6日間
2010年、アパレル大手のGapは、20年以上親しまれた「青い四角に白文字」のロゴを突然変更しました。
新しいロゴは、白い背景に黒いヘルベチカ(ありふれたフォント)でGapと書き、右上に小さな青い四角を添えただけのものでした。
これに対し、ネット上では「ワードで作ったみたいだ」「ダサすぎる」と批判が殺到。
その反発の凄まじさに、Gapはなんと変更からわずか6日で「元のロゴに戻す」と発表しました。
リブランディングにかかった推定数百万ドルの費用は、一瞬で無駄になりました。
3. Leeds United(リーズ・ユナイテッド):胃薬の広告?
2018年、イングランドのサッカークラブ「リーズ・ユナイテッド」が、創設100周年を記念して新しいエンブレムを発表しました。
「サポーターが胸に手を当てて応援する姿」をモチーフにしたデザインでしたが、公開直後から「胃薬の広告みたいだ」「小学生の落書きか?」とサポーターが大激怒。
署名サイトでは数時間で数万人の反対署名が集まり、クラブは即座に謝罪。このデザインはお蔵入りとなりました。
ファンの愛着を無視したデザイン変更の恐ろしさを物語る事件です。
「新しければ良い」わけではありません。
愛されているブランドほど、急激な変化はリスクを伴います。
変えるべきものと、守るべきものを見極めることが大切です。
まずは「小さなテスト」から
いきなりロゴをガラッと変えるのは勇気がいります。
My Logo Creatorなら、保存機能を使って「フォントだけ変えたバージョン」「色だけ変えたバージョン」をいくつでも作って保存できます。
友達やSNSで意見を聞きながら、失敗のないロゴ作りを始めましょう。
