デザイン雑学・コラム

なぜ最近の車ロゴは、
急に「ペラペラ（2D）」に
なったのか？

ここ数年で、自動車メーカーのロゴが一斉にリニューアルされていることに気づいていますか？

トヨタ、Audi、BMW、フォルクスワーゲン…。
これまでは「銀色でピカピカ、立体的で重厚感のあるエンブレム」が主流でしたが、新しいロゴはどれも「単色で、影のない平らな（フラットな）デザイン」になっています。

なぜ彼らは、高級感のある立体ロゴを捨てて、あえて「ペラペラ」にしたのでしょうか？
そこには、明確な2つの理由があります。

📱 1. スマホの中で「美しく」見せるため

かつて車のロゴを見る場所は、車のボンネット（実物）か、テレビCMでした。
しかし今は、スマホの画面や、車載ディスプレイの液晶画面でロゴを見ることが圧倒的に増えました。

小さなデジタル画面では、メタリックな光沢や影は「ノイズ」になり、潰れて見えにくくなってしまいます。
AppleやGoogleがそうしたように、自動車業界も「デジタルファースト（画面での見やすさ最優先）」に舵を切ったのです。

もう一つの理由は、電気自動車（EV）へのシフトです。
ガソリン車の時代は「エンジンの重厚感、頑丈さ」が価値でしたが、EVの時代は「軽やかさ、エコ、スマート」が価値になります。

出典：Wikimedia Commons

フォルクスワーゲン（VW）は、線を極限まで細くし、背景色を抜くことで「電動化時代の軽やかさ」を表現しました。
「高級＝重い・複雑」という常識は、もはや過去のものになりつつあります。

                💡 デザインのヒント：

                これからロゴを作るなら、立体的な加工（ベベル・エンボス）は避けるのが無難です。

                単色（1色）でもカッコよく見える「フラットデザイン」こそが、今の時代の最適解です。

My Logo Creatorは、現代のトレンドである「フラットデザイン」に特化したツールです。
影や光沢に頼らない、形と色だけで勝負できる「強いロゴ」を、あなたの手で生み出してください。